歯周病とは、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが破壊される病気で、かつては歯槽膿漏と呼ばれていました。
歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)に細菌が入り、歯肉が炎症を起こし赤く腫れて、ブラッシング時に出血します。しかし、痛みは全くありません。
さらに進行すると、歯肉の中にある歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けて、膿が出たり歯がグラグラしてきます。
この時期になると、やっと痛みや腫れをともないます。そして、最後には歯が抜けてしまいます。
その理由として、初期の段階では虫歯のように歯に穴があいたり、痛くなったりと言ったはっきりとした症状が現れにくく、かなり進行しないと、痛みや腫れと言う自覚症状が現れないからです。
さらに、日本人には歯の定期検診を受ける習慣があまりないこと、また歯周病を確実に治療できる歯科医が残念ながら非常に少ないことなどが考えられます。一生自分の歯で噛むためには、虫歯の予防と同時に歯周病の予防と適切な治療が大切なのです。
専門衛生士による管理
お口の衛星指導、ブラッシング、歯槽膿漏やその後の管理まで専門の衛生士によって管理します。
喫煙はさまざまな全身疾患や歯周病の大きなリスクファクターです。
喫煙者は歯周治療が困難に・・・
タバコを吸っていると、歯周病になりやすいだけではなく、歯周病にかかってしまった時の治療効果も出にくくなります。
喫煙者がSRP(※)などの非外科的処置を行った場合の改善効果は、非喫煙者の50~75%で、抗生物質の局所投与を併用することでようやく非喫煙者の非外科的処置のみと同じ程度の治療効果を得られると言われています。
また、喫煙者のインプラント治療の失敗率も非喫煙者お2倍と言われています。
※SRPとは・・・
スケーリング・ルートプレーニングの略。
スケーラーやキュレットと呼ばれる器具を使用して歯垢や歯石を除去する歯周病の初期治療。
現在では歯周病は、予防でき治療も可能です。
大切なのは予防、診断、治療、そしてメインテナンスです。
この15年の間に、歯周治療は急速な進歩を遂げました。
以前は「不治の病」とさえ言われてきた歯周病も、現在では進行を阻止することが可能となり、健康をとりもどすことができるのです。
悩む前にまずは受診もしくは、ご相談ください。